「何もない」と思っていた、この街の空が、今は愛おしい。
17歳の夏、私は教室で東京の路線図を眺めていた。
「ここには、何もない」
それが、この街に対する私の答えだった。
進路希望の調査票に書いた、都会の学校。
誰も私を知らない場所へ行くことだけが、
「かっこいい大人」になる唯一の切符だと思っていた。
でも、今は少しだけ違う。
画面の向こうの華やかさよりも、
目の前で困っているおじいちゃんの「ありがとう」や
幼馴染とばったり会う、なんてことのない帰り道。
そんな、手の届く範囲にある「誰かの日常」を
ほんの少しだけ明るくする。
それだって、立派な「冒険」なんじゃないか。
誰かに誇れる特別な才能なんて、なくてもいい。
大きな舞台じゃなくても、
私を必要としてくれる人が、この街にはいる。
「遠くに行かなくても、見つかる未来がある。」
私たちは、その言葉の正体を探し続けています。
ここで働く私たちが、どんな未来を見つけたのか。
少しだけ、のぞいてみませんか?
